トランスバウンダリーサイト/イスラム教/絶滅危惧種 の世界遺産
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「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成資産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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ピーコ島のブドウ園文化の景観
ポルトガル領のピーコ島は、リスボン西方1500㎞の北大西洋に浮かぶアゾレス諸島で2番目に大きな火山島である。 ブドウ栽培の景観が広がっており、それらの作物を風や海水から守るために直線状の石壁が並行して延びている。まさに自然と人の手により作り上げられた「文化的景観」と言える。
登録国 ポルトガル 登録年 2004年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
雲南三江併流の保護地域群
雲南省北部のデチェン蔵族自治州及び怒江リス族自治州を流れる三つの川、揚子江(金沙江)・メコン川(瀾滄江)・サルウィン川(怒江)周辺の15にも及ぶ保護区である。伝説のシャングリラの場所とされている。 地域内の気候は多様で、それによって豊かな植生が作られており多数の固有種や絶滅種をみることができる。
登録国 中国 登録年 2003年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) , (ix) , (x) -
ウベダとバエーサのルネサンス様式の記念碑的建造物群
スペイン南部、アンダルシア地方の2つの小都市「ウベダ」と「バエーサ」は、国内初のルネサンスに基づく都市改修が行われた地である。 8世紀よりイスラーム化したがレコンキスタによって13世紀にキリスト教徒の元に戻り、その後16世紀に建築家アンドレス・デ・ヴァンデラスなどの尽力によりルネサンス都市として再整備された。 ウベダのパラドールや市庁舎、バエーサ...
登録国 スペイン 登録年 2003年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟
カザフスタン南部、トゥルキスタンに位置する巡礼地。 イスラム神秘主義の指導者、ホージャ・アフマド・ヤサヴィー(ホンジャ・アフメッド・ヤサウイとも)を祀る霊廟である。 ヤサヴィーを信奉するティムールによって14〜15世紀につくられた建築群は、保存状態も良く当時の建築水準の高さを示している。
登録国 カザフスタン 登録年 2003年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) -
聖カトリーナ修道院地域
エジプト北東部,シナイ半島南部,「モーゼの山」を意味するホレブ山(シナイ山)麓にある正教系のキリスト教修道院。聖カトリーナの遺骸があると言われている。 この地はモーゼが神から十戒を授けられた言い伝えがあり,ユダヤ教,キリスト教,イスラム教の聖地とされた。 モーゼが目撃したという”燃える柴”の周辺には4世紀に聖堂(燃える柴礼拝堂)が築かれ6世紀に...
登録国 エジプト 登録年 2002年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) , (vi) -
トカイワイン産地の歴史的文化的景観
ハンガリー東北部,ティサ川のほとりに多くのワインセラーが点在する町トカイ。 この地は世界三大貴腐ワインのひとつであり、ルイ14世が「ワインの王」と称えたアスーワインの産地として世界的に知られている。 ブドウ畑、農園、村落、小都市が一体となって生み出される貴腐ワイン生産様式と自然は「文化的景観」として認められている。
登録国 ハンガリー 登録年 2002年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
アルト・ドウロ・ワイン生産地域
ポルトガル北部を流れるドウロ川上流、アルト・ドウロ地域では2000年に渡って昔ながらの方法でワインが醸造されてきた。 ワイン作りに適した気候であり、山間部には階段状のブドウ畑が広がっている。この地で取れたブドウから作られるポートワインは世界中で有名となった。
登録国 ポルトガル 登録年 2001年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
セラード保護地域群:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園
ブラジルの中央部、アマゾン低地熱帯林南部に広がる草原地帯である「セラード」を特徴づける動植物群を含んだ二つの国立公園。 世界中で最も古い多様な熱帯生態系が形成された、類まれな熱帯性草原である。 かつて気候変動があった時期には多くの種がこのセラード地域に逃れてきたことを考えると、今後も同様な事例が起こった場合に役立つのではないかとも言われている。 ま...
登録国 ブラジル 登録年 2001年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
エッサウィラのメディナ(旧名モガドール)
モロッコ南西部、マラケシ州西部のヨーロッパ風港湾都市。 1765年フランスの築城専門家、ヴォーバンの弟子であるニコラ・テオドール・コルニュ設計の城を中心に計画的に建設された都市。 イスラムの街並みとヨーロッパ風軍事建築が融合した調和を示している。
登録国 モロッコ 登録年 2001年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観
オーストリアとハンガリーの国境にある水深2mに満たない浅い湖。 ドイツ語ではノイジードラー湖と呼ばれハンガリー語ではフェルテ―湖と呼ばれている。1920年に結ばれたトリアノン条約によって領有面積が分割されたがそれまでは全てがハンガリーに属していた。 数千年の長きに渡って様々な文化交流がなされた地域であり、自然と人間の営みによって多様な景観を形成してきた。そうした...
登録国 オーストリア , ハンガリー 登録年 2001年 分類 文化遺産 登録基準 (v) -
サマルカンド-文化交差路
ウズベキスタン東部、シルクロードの中央部であり紀元前6世紀から要衝として栄えたサマルカンド。 「サマル」は「人々が出会う」、「カンド」は「街」の意味で、知られる中央アジア最古の都市。 12~13世紀には商業都市として、14世紀にティムールによってティムール朝の首都に定められると再度繁栄した。 街の名の通り諸文化の融合する地であり、レギスタン広場にイスラー...
登録国 ウズベキスタン 登録年 2001年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
乳香の土地:交易路と遺跡群
オマーン南部のドファール地方は世界最大の乳香(フランキンセンス)の産地であり、カンラン科の樹木から採れる乳香は、最も高価な香料のひとつ。 紀元前より乳香貿易で栄えたこの地の遺跡は、1990年代初期に衛星写真によって発見された。 構成遺産はサラーラのアルバリード遺跡やホールルーリのサムルラム遺跡等である。
登録国 オマーン 登録年 2000年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv)