(vi)/(x) トランスバウンダリーサイト/壁画/水利・灌漑 3級 の世界遺産
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(vi)/(x), トランスバウンダリーサイト/壁画/水利・灌漑, 3級
「国境を越える遺産」である。 国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成遺産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。 自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。 国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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「近代建築の五原則」を定式化し、20世紀の近代建築運動に多大なる影響を与えたル・コルビュジエの建築群。
7ヵ国17の資産からなるトランスバウンダリーサイトであり、初のトランスコンチネンタルサイト(大陸間をまたぐ遺産)である。
半世紀に渡り建築された、アルゼンチンのクルチェット邸、インドのチャンディガール、日本の国立西洋美術館、フランスのマルセイユのユニテ・ダビ...
登録国
アルゼンチン , ドイツ , ベルギー , フランス , インド , 日本 , スイス
登録年
2016年
分類
文化遺産
登録基準
(i)
, (ii)
, (vi)
中国、カザフスタン、キルギスの3カ国にまたがる遺産であり、長安から天山回廊にかけて広がる交易路網は、中継交易 によってローマからアジア各地や日本までを相互に結んで文化交流を促したシルクロードの一部。
「シルクロード(絹の道)」という名称はドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェン によって付けられた。
中国の洛陽や長安から河西回...
東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺の6社寺に春日山原始林、平城京跡を合わせた8ヵ所からなる奈良の遺産。
8世紀に日本の都であった平城京では、仏教興隆政策 のもとに数多くの寺院が建造された。
原爆ドーム(広島平和記念碑)は、人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を伝える建造物である。「負の遺産」として知られている。
建物はチェコ出身のヤン・レツル の設計のもとゼツェッション様式 を用いて1915年に完成させた、旧広島県物産陳列館である。その後「広島県産業奨励館」と改称された。
ICOMOSの報告書には「歴史的価値や、建造物としての価値は認められ...
登録国
日本
登録年
1996年
分類
文化遺産
登録基準
(vi)
ギリシャ、キクラデス諸島にある古代ギリシアでは聖地とされた島。
アポローンとアルテミスの生誕地とされ、多くの神殿が建てられた。5頭の獅子像がある「ライオンの回廊」はこの島のシンボルとして今も存在している。
イオニア人 のデロス同盟でも知られる。
イタリア北東部、アドリア海に浮かぶ約120の小島の上に造られた水の都ヴェネチア(ベニス、ベネチアとも)。
176の運河と約400もの橋がそれぞれの島を結んでおり、ゴンドラの行き交う風景は独自の景観を生み出している。
ヴェネト人が潟(ラグーナ) に定住したのが始まりで、その後本格的な建物が時代とともに作られてきた。
832年に創建されたサン・マルコ寺院 をは...
ギリシャの首都アテネに位置する、古代ギリシャを代表するアテナイのアクロポリス。
各地にあるアクロポリスの中でも最も有名なものである。
紀元前5世紀に作られたドーリア式建築の傑作パルテノン神殿 、アテーナー・ニケ神殿、エレクティオンなど複数の貴重な遺産が残る。
陝西省西安に位置する始皇帝陵は、中国を初めて統一し国家を建設した秦の始皇帝 の陵墓である。
そこには截頭方錘型 の墳丘や神殿、祭祀施設があった。
陵墓周辺から陪葬坑である兵馬俑坑が発見され、大量の兵馬俑と武器が発掘された。
甘粛省敦煌にある莫高窟(ばっこうくつ)は仏教石窟寺院の遺跡である。
オアシス都市であった敦煌はシルクロードの中継地点 として発展した過去を持つ。
南北約1600mにわたり490もの石窟があり、そのうち約400の石窟の内部には、仏教の教えを描いた壁画や仏像が残されている。
また敦煌文書 と呼ばれる経典や資料が偶然発掘されており、当時を研究する上での貴重なドキ...
ニューヨーク港内マンハッタン島から南西3kmに位置するリバティ島にある。1886年にアメリカ独立100周年を記念して、米仏両国の友好のためにフランス人エドゥアール・ドゥ・ラブライエ が発案・設計・製作した。正式名称は“Liberty Enlightening the World”(世界を照らす自由 )である。
重量225t、台座を含む全高93mのこの像は、右手には自由を象徴する松明を持ち、左...
登録国
アメリカ合衆国
登録年
1984年
分類
文化遺産
登録基準
(i)
, (vi)
マハラーシュートラ州北部、ワゴーラー川の河岸にある断崖を500m以上に渡り断続的に掘って築かれた約30の石窟からなる古代の仏教石窟寺院群。
古くは紀元前2世紀に開窟されていたが一旦終了し、グプタ朝 最盛期の5〜7世紀に再度作られた。
洞窟の種類としては、ストゥーパを安置したチャイティヤ窟 、僧侶たちが住んでいたヴィハーラ窟 がある。
イタリア、ローマは紀元前1世紀から後5世紀にかけて地中海全域を支配したローマ帝国の首都であった。
帝政ローマの時代には神殿や劇場、闘技場など様々な大規模建造物が作られた。4世紀にコンスタンティヌス帝 がキリスト教を公認すると、教皇の住まうカトリックの中心地としてキリスト教の聖堂群が建造された。
構成遺産はコロッセウム(コロッセオ)やパンテオン、フォロ・...
ポーランドの首都ワルシャワ。
この街は第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたが、復興で街そのものが当時の記録(ベルナルド・ベロット が描いた街の風景画)を元に完全に再現された。
かつて地政学的なリスクによって、ポーランド分割 による王国の消滅や他国からの侵略で幾度となく危機にさらされて来た経緯を持つ。
「再建された街」そのものが世界遺産になるのは...
登録国
ポーランド
登録年
1980年
分類
文化遺産
登録基準
(ii)
, (vi)
エジプト、カイロ近郊にあるメンフィスは古代エジプト古王国時代の遺跡が残る地域。
ギザの3大ピラミッドをはじめとした多くのピラミッドが残されており、最大のものは高さ146mにもなるクフ王 のピラミッド。
ピラミッドを初めて建設させたのはジュセル王であり、それまで作られていた角形の墳墓マスタバ と違い複数層に重なった。これはイムホテプの手によるものとされ...
ポーランド南部オシフェンチム (ドイツ語ではアウシュビッツ)に位置する。
第二次世界大戦でナチス・ドイツが作った強制収容所。ポーランドを占領したナチスはこの収容所にユダヤ人やポーランド人を連行し、強制労働をさせたり殺害したり等行った。一説にはこの地で数百万人が亡くなったと言われている。
現在は博物館となっており殺害の行われたガス室や犠牲者の衣服などを...
登録国
ポーランド
登録年
1979年
分類
文化遺産
登録基準
(vi)