ヨーロッパ (iv)/(x) トランスバウンダリーサイト/文化的景観/墓 / 廟 の世界遺産
選択した項目: ヨーロッパ, (iv)/(x), トランスバウンダリーサイト/文化的景観/墓 / 廟
「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成遺産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
-
プレー山とマルティニーク北部の火山・森林郡
英名:Volcanoes and Forests of Mount Pelée and the Pitons of Northern Martinique フランスの海外県であり、カリブ海は西インド諸島南部の島マルティニークにある火山と森林群。 プレー山で1902年から起きた噴火は火山学の歴史を語る上での重要な出来事であり、「プレー式噴火」の語源となった場所としても知られている。 またその森林には絶滅危惧種のカエルやヘビ、鳥などが...
登録国 フランス 登録年 2023年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
第一次世界大戦(西部戦線)の追悼と記憶の場
英名:Funerary and memory sites of the First World War (Western Front) ベルギーとフランスにまたがる、第一次世界大戦の西部戦線の記憶を留める場所。
登録国 ベルギー , フランス 登録年 2023年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
ローマ帝国の国境線 - 低地ゲルマンリーメス
英名:Frontiers of the Roman Empire – The Lower German Limes ドイツのレニッシュ山塊からオランダの北海沿岸まで約400kmに渡りライン川の左岸に沿って続いているローマ時代の一連の遺産。砦や塔、基地や道路などが地中に埋まっている。 別登録遺産として、イギリスとドイツのトランスバウンダリーサイトとして同じ「ローマ帝国の国境線」が先立って登録されている。
登録国 ドイツ , オランダ 登録年 2021年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ローマ帝国の国境線-ドナウのリーメス(西部分)
英名:Frontiers of the Roman Empire – The Danube Limes (Western Segment) オーストリア、ドイツ、スロバキアにまたがるローマ時代の一連の遺産。道路、要塞とそれに関連する集落から軍の一時的なキャンプまでが範囲。 別登録遺産として、「ローマ帝国の国境線」および「ローマ帝国の国境線 - 低地ゲルマンリーメス」が存在する。 2021年の第44回世界遺産において、事前勧告では...
登録国 オーストリア , ドイツ , スロバキア 登録年 2021年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域
英名:Sanctuary of Bom Jesus do Monte in Braga ポルトガル北部のブラガに作られた、いわゆるサクロ・モンテ(複数形はサクリ・モンティ)である。 サクロ・モンテ(聖なる山の意)とはイスラエル、エルサレムへの巡礼の代替手段としてある山を当地に見立て宗教関連施設を造営したもので、この地だけでなくイタリアなどにも見られる。 ブラガのカトリック勢力によりエスピーニョ...
登録国 ポルトガル 登録年 2019年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
エルツ山地 / クルスナホリ 鉱業地域
英名:Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region ドイツのザクセン地方とチェコとの国境に位置するエルツ山地(クルスナホリ)は鉱山として12世紀から20世紀まで採掘が行われてきた。とりわけ15世紀から16世紀にかけてはヨーロッパで有数の銀の産出所となっており、技術革新の原動力となった。 採掘、輸送、そして集落などが鉱業のための一連のエコシステムが文化的景観として認められた。
登録国 チェコ , ドイツ 登録年 2019年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
アンテケーラのドルメン遺跡
スペインの南部アンダルシア地方・アンテケーラ(アンテケラとも)に残るヨーロッパの先史時代を代表する巨石群。 ドルメンとは先史時代の巨石遺跡であり、登録されたのはアンダルシア地方中心部のメンガとヴィエラの両ドルメン、およびエル・ロメラルの円形墳の3つの巨石記念物と、2つの山。 これらの巨石建造物は、新石器時代から青銅器時代にかけて築かれ、まぐさ石による屋根や...
登録国 スペイン 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) -
シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観
デンマーク、首都コペンハーゲンのあるシェラン島の北部に位置する。 旧王室の狩猟用に供されていた「ストア・デュアヘーヴェ」と「グリブスコウ」という森と、森をつなぐ道の跡、旧王室の狩猟場だった「イェーヤスボー樹林の狩猟公園」を含む遺産群。 パル・フォルス式という騎乗し猟犬を伴う狩猟方法が用いられていた。建造物などはバロック様式で作られている。
登録国 デンマーク 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ
フランス北東部、シャンパーニュ地方は17〜19世紀にボトルの中で二次発酵させるスパークリングワイン(シャンパン)の生産方法が開発・確立された土地として世界的に有名。 ブドウ畑をはじめとして家屋や地下貯蔵庫等、ワインの生産から流通までを担う機能を持った周辺地域が独特な農工業景観を形成している。
登録国 フランス 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (vi) -
ヴェルヘルムスヘーエ城公園
ドイツ、ヘッセン州カッセルにあるバロックとロマン主義の庭園。 カール伯爵によって1689年から建設が開始され、18世紀にはヴィルヘルム選帝侯によってロマン主義の庭園が拡張された。丘陵の上に立つヘラクレスの銅像が象徴的である。 像の後ろの貯水池からは油圧や空圧の仕組みを使って園内に水を供給しておりその点も特筆すべきところである。 この公園は18~19世...
登録国 ドイツ 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
ポーランド、ウクライナのカルパチア地方の木造教会
ポーランドとウクライナにまたがりカルパチア山脈周辺に点在する、伝統的な木造工法で建てられた教会群。 ブルナリ・ビジネをはじめとした16ヶ所の登録資産は16~19世紀に東方正教とギリシャ・カトリックの共同体によって建設された。 水平丸太組みのログ構法で作られており、屋根部分は四角形や八角形のドームになっているこれらの教会群は東方正教の教会建築に地域...
登録国 ポーランド , ウクライナ 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群
イタリア中部トスカーナ州に位置し、メディチ家が15~17世紀に築いた12の別荘と二つの庭園からなる遺産。 周囲の景観と調和した美しい造形は、ルネサンス時代のイタリアのみならず、ヨーロッパの別荘のモデルとなった。
登録国 イタリア 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
水銀関連遺産:アルマデンとイドリヤ
スペインのアルマデンとスロベニアのイドリヤは、近年まで世界最大を誇った水銀鉱山のトランスバウンダリーサイト(国境を越えた世界遺産)である。現在スペインとスロベニアは地理的に隣り合った国では無いが、フェリペ2世の時代には同じ国の領土であり、一体となる遺産として登録となった。 古代や中世を起源とするこれらの水銀鉱山は、アマルガム法に不可欠な水銀の...
登録国 スロベニア , スペイン 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ノール=パ・ドゥ・カレ地方の鉱山地帯
フランスの北端、ノールとパ・ドゥ・カレの2つの行政区にまたがる鉱山地帯は約120kmにわたって広がり、古くから工業地帯として発達し文化的景観を形成してきた。 多くは18世紀から20世紀にかけて作られた、産業遺跡、運河や線路、居住施設、宗教施設、教育施設など、100以上の構成遺産から成っている。
登録国 フランス 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
アルプス山系の先史時代杭上住居跡群
アルプス山脈周辺6カ国に点在する111の小規模な先史遺跡群。 紀元前5000〜前500年頃に、アルプス山系の湖や川、または湿地沿いに建てられた先史時代の杭上住居跡や高床式住居跡である。111の遺産のうちおよそ半数はスイスに位置している。 アルプス一帯の先史時代の生活様式を示す証拠が多数発見されており貴重である。
登録国 オーストリア , イタリア , ドイツ , スイス , スロベニア , フランス 登録年 2011年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
トラムンタナ山脈の文化的景観
スペインの地中海上に浮かぶマヨルカ島、北西岸の切り立った場所に位置するトラムンタナ山脈。 長い歴史の中アラブ人やキリスト教徒と支配層が変わっても、資源の少ない厳しい環境の下、長年に渡り行われてきた農業によって地形が作り変えられ、段々畑の農地や水車を利用した水利灌漑設備網が生み出されてきた。 世界遺産になるに当たって「文化的景観」が認められている。
登録国 スペイン 登録年 2011年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
レユニオン島:峻峰と圏谷、その外縁
フランスの海外県でありインド洋の南西、マダガスカルから800kmほど離れた洋上に位置するレユニオン島にあるレユニオン国立公園。その中心地域が登録範囲となっており、2つの隣り合った火山を有するこの島の40%を占め、10万ha以上にも及ぶ。 亜熱帯雨林・雲霧林・常緑低木林などからなるこの美しい景観には豊富な生物の多様性がみられ、時に固有種を確認することもできる。
登録国 フランス 登録年 2010年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (x)