構成資産 シャッヘン山荘

シャッヘン山荘について

標高1,866メートルのウェッターシュタイン山脈に建つシャッヘン山荘は、他の3つの宮殿とは一線を画す、最も特異な建築である。外観は周囲の景観に溶け込む素朴なアルプス様式の木造シャレー(山小屋)に見えるが、一歩足を踏み入れると、2階部分には豪華絢爛な「トルコ風の間」が広がっている。この極端な内外面の対比は、ルートヴィヒ2世の多面的な美意識を象徴している。

「トルコ風の間」は、オスマン帝国の宮廷様式を忠実に再現したオリエンタルな空間で、鮮やかなステンドグラス、精緻な刺繍のクッション、中央の噴水などが配置されている。王は自身の誕生日の際に、この険しい山道を登って山荘を訪れ、東洋の専制君主のような装束に身を包んで孤独な儀式を楽しんだという。現在でもこの場所へは徒歩で片道3時間以上の登山を要し、容易に人を寄せ付けない立地条件が、王が求めた「世俗からの究極の遮断」を今に伝えている。

概要

地図

ユーザーコメント

コメントを投稿するには会員登録が必要です。

会員登録してコメントする

0件のコメント