世界遺産 レンソイス・マラニェンセス国立公園

レンソイス・マラニェンセス国立公園について

ブラジル北東部マランニャン州の海岸沿いに広がる、約15万ヘクタールに及ぶ広大な白い砂丘地帯。ポルトガル語で「マランニャンのシーツ」を意味する名の通り、風によって描かれた純白の砂の波が地平線まで続く。2024年、その圧倒的な自然美と地質学的価値が認められ、世界遺産リストに加わった。

地球上で唯一無二の景観美
最大の特徴は、純白の砂丘の間に無数の「エメラルドグリーンの湖」が点在する神秘的な光景だ。ここは厳密には砂漠ではなく、半年間の雨季に降り注いだ雨水が砂の下にある不透水層に蓄えられることで、期間限定の淡水湖群が形成される。世界には多くの砂丘が存在するが、これほど広大かつ純度の高い白砂と、鮮やかな真水のラグーンが複雑に交差する風景は、比類なき自然の美しさ(登録基準vii)として極めて高い評価を受けている。

動的な砂丘システムと地質学的プロセス
地質学的にも極めて特異なプロセス(登録基準viii)を示している。海岸から内陸に向かって約50kmにわたり広がる砂丘は、風と海流の絶妙なバランスによって今も絶えず形を変え、移動し続けている。一般的な乾燥地帯の砂漠とは異なり、年間を通じて十分な降水量があるにもかかわらず、その砂が流されずに「砂丘」として維持され、かつ内部に豊かな水系を抱え込むという動的なメカニズムは、地球の造形活動の傑作として認められた。

適応と再生の生態系
湖は乾季になると蒸発して消失するが、雨季が来ると再び水が満ち、そこには魚やカエルなどの生命が戻ってくる。この一時的な湿地環境に適応した独自の生態系は、生命の驚異的な適応力を示す生きた証拠だ。砂丘の周辺にはマングローブ林や休息地(レスティンガ)も存在し、砂丘、淡水、海洋という異なる環境が密接に関係し合う多様な生命圏を支えている。

概要

登録国 ブラジル
登録年 2024年
登録基準 (vii)(viii)
分類 自然遺産
その他の特徴 砂漠 / 国立公園 / 河川・湖

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