プー・プラバート:ドヴァーラヴァティー時代のセーマ石の伝統の証拠

プー・プラバート:ドヴァーラヴァティー時代のセーマ石の伝統の証拠について

英名:Phu Phrabat, testimony to the Sīma stone tradition of the Dvaravati period
タイ東北部、ウドーンターニー県の西部に位置する広大な歴史公園。
紀元7~11世紀のドヴァーラヴァティー時代に築かれた上座部仏教の結界石「セーマ石」の伝統を今に伝える遺跡群である。仏教寺院の戒壇を示す聖域標石が多数残り、この地域への仏教伝来と布教の歴史を物語っている。
壁画: 公園内の岩陰や岩屋には先史時代から歴史時代にかけて描かれた赤色顔料の岩絵(人物像や動物画など)が47か所も確認されている。これらの岩壁画は、この地における人類活動が二千年にわたり続いてきた証拠であり、宗教儀礼や日常生活を表現した貴重な文化財である。
浸食によってできた奇岩や巨石を人為的に配置・改変し、仏教の礼拝空間として利用した痕跡が見られる。巨大な岩棚の下を礼拝所(岩陰礼拝堂)とし、その周囲にシーマ石を立てて結界を示すなど、自然の岩を巧みに取り込んだ宗教建築的景観が形成されている。 プー・プラバート山一帯の自然景観が仏教聖地として「聖なる山」の様相を帯びており、奇岩群と人為的改変が融合した独特の宗教的景観を呈している。

概要

登録国 タイ
登録年 2024年
登録基準 (iii)(v)
分類 文化遺産
その他の特徴 仏教 / 壁画

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