(viii)/(x) トランスバウンダリーサイト/壁画/滝 の世界遺産
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「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成遺産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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ディスカヴァリー・コースト大西洋岸森林保護区群
ブラジル北東部大西洋岸バイア州とエスピリト・サント州にまたがる、パスコアル国立公園をはじめとした8カ所の国立公園や森林保護区。この保護区一帯には原生林が多数存在することで知られている。 ポルトガル人がブラジルを発見(ディスカバリー)した場所であり、ブラジルの国名の由来となった植物パウ・ブラジル(ブラジルボク)を見ることが出来る。
登録国 ブラジル 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
フィリピン南西部のパラワン州都であるプエルト・プリンセサに広がる国立公園。 主島のパラワン島はフィリピン最後の楽園といわれており、豊かな自然が今も残っている。 鍾乳洞の下を流れる川が特徴的であり、地下川を探索するツアーが人気を博している。
登録国 フィリピン 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (x) -
グランマ号上陸記念国立公園
キューバ南西部、シエラ・マエストラ山脈の西側部分に位置する国立公園。 グランマ号とはメキシコに亡命していたフィデル・カストロやチェ・ゲバラがキューバ革命の為に再入国する際に乗ってきたヨットの名前である。 上は地上360mから海中は深度180mまでの急峻な海岸段丘をなしているこの土地には年間降水量が少なく、典型的な半乾燥生態系が見られる。 また動植物...
登録国 キューバ 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
グアナカステ保全地域
コスタリカ北西部のニカラグア国境に近い森林や海域の保全地区群。 1999年にグアナカステ国立公園、リンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園、サンタ・ロサ国立公園と海域、オリソンテス試験森林、フンキリャル湾国立野生生物保護区の5つを含んだ自然遺産として登録された。そして2004年にはサンタ・エレナ地区が追加され計6つの国立公園・自然保護区で構成されるに至った。 カリブ海...
登録国 コスタリカ 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
トゥルカナ湖国立公園群
ケニア北部のトゥルカナ湖に位置するシビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立湖園、サウス・アイランド国立公園の3つの公園群。 この湖には多様な野鳥が生活しており、またナイルワニの繁殖地であり、哺乳類化石の産地でもある。 2018年の第42回世界遺産委員会で危機遺産リストに記載された。
登録国 ケニア 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
モルヌ・トロワ・ピトン国立公園
ドミニカ国は、カリブ海・小アンティル諸島に浮かぶ島国であり、モルヌ・トロワ・ピトン国立公園(モーン・トワ・ピトンとも)はその首都ロゾーに位置する。 熱帯雨林が繁茂しており、国立公園の中心に標高1,342mの火山であるトワ・ピトン山がそびえている。 いくつもの噴気孔や淡水湖、温泉湖であるボイリング・レイクがあり、世界最大のカブトムシであるヘラクレス・オオカ...
登録国 ドミニカ国 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
W=アルリ=パンジャリ国立公園
「W国立公園」は、ニジェール・ブルキナファソ・ベナンの三国にまたがる。 ニジェール川の形がW型に湾曲していることからこの名がついており、この川は鳥類の生息にとって重要な湿地を生み出している。哺乳類はセーブルアンテロープをはじめとした70種類が生息している。 またここは、新石器時代に人類が住み着いたことでも知られている。 2017年の世界遺産委員会でベナン...
登録国 ニジェール , ベナン , ブルキナファソ 登録年 1996年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
カールズバッド洞窟群国立公園
ニューメキシコ州南東部にある国立公園。 ペルム紀の化石礁のあるカールズバッド洞窟をはじめとして、確認されただけでも80以上の洞窟が存在する。 とりわけ レチュグラ洞窟は、世界5位の長さを誇り、鍾乳石が織りなす形の豊富さ、多様性、美しさの面で際立っている。
登録国 アメリカ合衆国 登録年 1995年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
アグテレック・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群
ハンガリーおよびスロバキアに跨る鍾乳洞群であり、トランスバウンダリーサイト(複数国登録遺産)。 ハンガリーのアグテレック国立公園と、スロバキアのスロヴェンスキー・クラス国立公園からなる。 特にハンガリー側のバラドゥラ・ドミツァ洞窟は複雑に入り組んでおり、世界最大の石筍が見られるほか、その音響効果から洞窟内でオペラのコンサートが開かれるといった催しも...
登録国 ハンガリー , スロバキア 登録年 1995年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) -
ロス・カティオス国立公園
コロンビア北西部、パナマ国境近くに広がりチョコ平原を流れるアトラト川流域の熱帯雨林に覆われた7万2,000haにも及ぶ広大な国立公園。 ちょうど中米と南米の境界にあたり、両者の生態系が混在していることで極めて多種多様な生物を見ることができる。オセロットやカピバラ等の特徴的な生物や、また多くの絶滅危惧種の存在が確認されている。 2009年から2015年までは不法伐採...
登録国 コロンビア 登録年 1994年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
オーストラリアの哺乳類化石地域(リヴァーズレー/ナラコーアテ)
オーストラリア大陸の南と北に位置する、哺乳類の化石が発掘された二つの地区。 クイーンズランド州・リバーズレーでは2500万~500万年前の化石が発見された。 一方南オーストラリア州のナラコーアテでは20万~1万8000年前の化石が発見された。特に洞窟内で見つかったティラコレオ(フクロライオン)の化石が有名である。
登録国 オーストラリア 登録年 1994年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (ix) -
ブウィンディ原生国立公園
ウガンダ南西部に位置し、面積は約3万2000haに及ぶブヴィンディ原生国立公園は世界でも屈指のマウンテンゴリラの生息地。 森林と草原の接する地域であり、人が容易に立ち入れなかった為原生の自然が保たれた。100種を超える哺乳類や数百種の植物等が生息している。 密猟や内戦などで一時100頭程に減少したマウンテンゴリラであったが、世界の生息数の半数である300種まで回復...
登録国 ウガンダ 登録年 1994年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (x) -
ルウェンゾリ山地国立公園
ウガンダの西部、コンゴ民主共和国との国境付近位置する国立公園。 アフリカ大陸第3の標高を持つ5,109mのマルゲリータ峰(スタンリー山)を含む。 氷河、湖、滝が点在し、数多くの絶滅危惧種の動物が生息し、様々な植物が生い茂っている。 コンゴ民主共和国の世界遺産「ヴィルンガ国立公園」とは隣接している。
登録国 ウガンダ 登録年 1994年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (x)