現代の「世界の七不思議」に選出された世界遺産
世界遺産プラス編集部
2017年05月23日

古来より語られてきた世界七不思議ですが、現代においてもそれを決めようという試みがスイスの「新世界七不思議財団」により呼びかけられました。2007年に投票が開始され、リスボンで開かれた発表式典において最終候補地として残った21個の中から7つが選出されました。その7つは奇しくも全て世界遺産登録されたものでした。皆さんは不思議な世界遺産と聞いてどんなものを思い浮かべますか?…それでは見ていきましょう。
  • 万里の長城

    1つ目は中国より「万里の長城」です。実は中世に世界七不思議が選ばれた際にも選出されています。昔からその凄さは世界に轟いていたんですね。
  • タージ・マハル

    2つ目はインドの「タージ・マハル」です。インド・イスラム建築の大傑作として知られるこれは知名度から言っても納得ですね。
  • ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂

    3つ目はイタリア及びバチカンの世界遺産、ローマ歴史地区より「コロッセオ」です。こちらも中世の世界七不思議との重複選出です。
  • ペトラ

    4つ目はヨルダンから、「ペトラ」です。世界遺産ファンにはおなじみ、一般的にはそれほど知名度は高くない中東の遺跡です。砂漠に突如出現する巨大建築群は圧巻の一言。
  • リオデジャネイロ:山と海の間のカリオカの景観

    5つ目はブラジルから選出の「コルコバードのキリスト像」です。こちらは世界遺産「リオデジャネイロ:山と海の間のカリオッカの景観」の構成遺産ですね。他の6つが比較的古いものであるのに比べてこちらは20世紀に建設されたものです。実はブラジル国内で投票運動的なものが展開されていたらしいですよ。
  • マチュ・ピチュの歴史保護区

    6つ目はペルーより「マチュ・ピチュ」です。世界遺産ファンであってもそうでなくてもとりあえず行ってみたい場所としてよく名前が挙がりますね。実際未だに解明されていない謎が多く、不思議と呼ぶに相応しい遺産ですね。
  • 古代都市チチェン・イッツァ

    最後、7つ目はメキシコより「チチェン・イッツァ」です。メソアメリカのこの手の遺跡だったらテオティワカンかパレンケかウシュマルじゃダメだったのかなと世界遺産ファン的な視点で考えてしまいそうですね。

    いかがでしたでしょうか。以上7つが現代の世界七不思議です。余談ですが「古都京都の文化財」を構成する清水寺はギリギリで選に漏れたそうです。残念でした。